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#210 お月謝袋への想い

お教室で使用しているお月謝袋。
真っ白な封筒に淡い色のフラワーリースをあしらったデザイン。手作りにこだわり、お教室だけのオリジナル封筒です。


キャッシュレスの時代。昔に比べ現金を使う場面が本当に少なくなりつつあるなぁとつくづく感じます。

お月謝袋という昔ながらのレッスンスタイルもそろそろ時代の変化とともにそのあり方も変化していくのかもしれませんが、お月謝袋には私のある想いが詰まっています。


幼い頃、母親が準備してくれたお月謝袋。

「お願いします」と一礼して先生に丁寧に手渡ししたのを 今でもよく覚えています。

 

音楽の道に進むと決めると同時に、それまでよりレッスンの回数が増えていきました。

母子家庭で大変な中でいつも応援して育ててくれた母親には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

自分の想い、母の想い、そして先生の想い、

一人一人の想いが今の私自身の音楽生活につながっているのだと思っています。

人の手から人の手へ。

お花のリースをデザインに選んだのは、

お月謝袋が人と人との心を繋なぐ役目も担ってくれていると感じるから。

リースは私にとって“繋がり”を意味しています。


生徒の皆さんとの何気ない会話も

私にとってかけがえのない生徒さんのとの大切な時間。

だからこそ、生徒の皆様お一人おひとりのために、

ピアノのある暮らしを楽しんでいただくために

何ができるのだろうと日々試行錯誤し、

指導という形で精一杯恩返していけたらなと思っています。


綺麗に揃えられたお札をお月謝袋に入れて

丁寧にお持ちくださる教室の生徒の皆さん。

そのお気持ちを真摯に受け止め、

私にできる事のすべてで音楽の楽しさを伝えていけたらと。

 

新しい袋に変わる度に1年間の自分自身の歩みを振り返り、

そしてまた共に前へ一歩ずつ

進んでゆけたなら嬉しく思います。


辛い時や苦しい時があっても

音楽はいつもそばにいてくれる
音楽のある暮らしの中で常に自分らしさを大切に。

音楽を楽しみながら、そして学びを通して

皆様と一歩一歩成長できる日々に感謝して

 

今日も音楽とともに素敵な1日を*