2021年を振り返って

みなさま、こんにちは

さかもとくみピアノ教室です。



2021年もあとわずかとなりましたね。
12月28日、今年最後のピアノレッスンを終えました。




今年も、昨年に続きコロナの影響もありましたが、生徒の皆さん、保護者の皆さんのご理解ご協力のおかげでこの日を迎えることができたと思っています。心から感謝申し上げます。



指導者として、子供たちに少しでも音楽の楽しさを伝えるためにはどうしたら良いか。ただ楽譜に書いてある音を連ねるだけでなく、そこに音楽を生み出し表現する楽しさ、抽象的なことを具現化していくためにはどう伝えたらよいか、言葉の持つ力、その意味を常に考えた1年でした。



レッスンにおいては、自分に出来ることを一つずつ形にしていますが、私自身はまだまだやるべきことが多く課題は山積みです。教えることの難しさを痛感する日々ですが、子どもたちと音楽を創ることが楽しい!!!この気持ちが私の活力や原動力になっています!



今年は私がこれまで指導していた中で過去最多と言ってもいい程たくさんの新しい生徒さんがご入会されました。一人一人がピアノという習い事を通してたくさん成長した1年だったのではないでしょうか。


今まで挑戦したことのない楽曲へのチャレンジ、人生で初めてプロのアンサンブルとの6重奏を経験された生徒さんもいらっしゃいます。



それぞれのチャレンジを振り返り、一人一人の成長を少しでも後押ししたり、いい意味でサポートできていたら嬉しく思います。


そして今年はショパンコンクールの年!
51年ぶりに日本人歴代最高となる第2位の反田恭平さん、4位入賞の小林愛実さん、お二人の人生をかけた舞台だったのはいうまでもありせん。
各メディアでもすごい盛り上がりを見せています。



12月27日、婦人画報デジタルの撮り下ろし動画インタビューにて反田恭平さんが興味深い内容をお話しされていたのでその中から一部ご紹介します。


「音を間違えない、ということでなく、楽譜をちゃんと読む。よく子供たちが先生に言われていることだと思いますが、書かれている事をミスなく弾くことでなく、フレーズやその音の意味を考えることが楽譜を読む事。表面的には誰でも弾けるんです。けど一つ一つの音に意味を持たせる。ゆっくり譜面を眺めていたら自ずと答えが見えてくる。和声の変化を楽しむと普段の練習曲はもっと楽しくなると思います」


これは私が幼い頃から教授してくださった師匠が言っていたこと全く同じでした。楽譜を読むことは、目の前の音符をミスなく弾くことではなく、そこから音楽をどう表現するかを考えることなのだと。


メソッドや基礎的なことは当然大事ですが、習いはじめたお子さんは特にこの基礎部分がとても重要です。世界レベルのピアニストである反田恭平さんでさえ、第一関節を鍛えるために3年間トレーニングされたそうです。

1年や2年で弾けるようになるわけではない、ということがよくお分かりいただけるのではないでしょうか。



どんなに簡単な曲も、そこには想いや表現する心を忘れないでほしい。ただただ詰め込んでしまうのではなく、小さな気づきや、発見、楽しさを忘れずに。心の成長とともに表現する楽しさも育んでいけたらという思いでピアノ指導させていただいています。




しかし、ピアノは弾けるだけが全てではありません。日々の暮らしの中でどれだけ些細なことに気づく力があるか、赤色を赤色と感じない心。右を向けと言われても左を見ようとする気持ち。



当たり前のことも見方を変えて違う視点を持つことは現代社会を生き抜くためにはとても大切なことだと思っています。


言われたことをただただ作業のように取り組んでいてはいつまで経っても殻は破れません。学ぶ側の意欲はもちろん大事ですが、それ以上に強い気持ちや意志を自由に表現したいという気持ちを忘れずにいてほしいと思っています。



ただし、ピアノが上達するためには基礎があってこその表現です。反田恭平さんもおっしゃっているように、ハノンで指先の使い方をトレーニングしたり、体の使い方や音の出し方、響かせ方を学ぶことはとても大切な基礎。ソルフェージュで音楽の基礎を学んでいくことで、知識を活かした演奏を楽しめるようになります。いかにここを楽しく学んでもらうかは指導者に委ねられています。責任も当然感じるわけです。




音楽は小さな事の積み重ねが全てです。
それは生きることそのものに通じています。


いつも楽しく音楽を奏でられる環境を整える事はもちろんですが、丁寧に積み重ねていくことの大切さ、どんな些細なことにも感謝の気持ちをもつこと、相手の気持ちを思いやる気持ち、そして、ピアノを弾く楽しさを私なりに伝えていけたらと。


そして自分の人生を自分で切り開いていけるように。



今年1年も、沢山の成長をさせていただけたこと心から感謝しております。来年はどんな成長をされるか楽しみです!


皆さんと一緒に、さかもとくみピアノ教室も一歩ずつ成長できますように。




長くなりましたが最後までお読みいただきありがとうございました。


来年もお会いできるのを楽しみにお待ちしております♡
それでは!


坂元公美




最後に。
ショパンコンクール2位のメダル🥈
世界レベルのピアニストの手!!

そしてドラマありのコンクールの一部写真、見るだけで緊張が伝わってきます。

恐れ多くも、、自分の教室を並べて載せました。。
いつかこの教室の生徒さんが反田恭平さんのようなピアニストになりたい!と夢を抱いたり、自分の人生を強くブレずに歩んで行けるように、と願いを込めて。